初心者ドライバーあるある

若者の「車離れ」などと言われて久しいが、都心部を除いて、特に地方都市ではまだまだ車社会の所が多い。

筆者が若年期に過ごした地方都市でも、高校を卒業すると春休みまたは次の夏休みに車の免許を取得するというのは当たり前だった。今でも地方都市ではそのような傾向はなくなっていないと思われる。

誰しも免許とりたて(=若者)の頃はあるので、経験を積んだ人から苦言を呈するのは後出しじゃんけんのようで気が引ける部分もあるが、自分の若いころの反省も含めて「初心者ドライバーあるある」を挙げてみたい。これらは、筆者も含めて周辺の知人等からヒアリングしたり実際に目にしたりした「あるある」である。

  • 車列が切れて十分余裕があるのに合流しない。
    • (本音) 行けるでしょ! 何をモタモタしているのか!
  • 積極的に合流しない。いつまでも待っている。結果、後列が大渋滞。
    • (本音) 朝の時間がない時は周り(後ろ)を苛立たせる!
  • 合流を譲ってもらったのにすぐに進まずモタモタしている。
    • (本音) ほらっ! 早く行けよ!

はっきりいってしまうと大変語弊があるが、これはほとんどが若い女性初心者ドライバーの挙動だ。今どき男女の性差について言及するのは「差別だー!」だの「女性蔑視だー!」だのやかましい世の中になったのでめったなことは言えなくなったが、向き・不向きというものは実際にあるわけで、一般に(全員とは言っていない!)女性の方がこういう「操縦モノ」のスキルが低い傾向があるのは否定できないだろう。

結局は慣れの問題だと思うので、ある程度の経験を積めばこのような初心者あるあるから抜け出せるだろう。そうであっても、毎年初心者は出てくるので、いつまでたってもこのような「あるある」は残っていくだろう。

で、何が言いたいかというと、初心者であっても

できるだけ交通の流れに逆らわない

ことをもっと意識して欲しいということだ。完全でなくても構わないのでできるだけ意識して欲しい。「意識している」ことが少しでも見えれば、周りだって苛立たずに温かい目で見ることができる。苛立つのはその挙動ではなく「意識しているように思えない」からだ。

なんとも観念的で具体的ではないのだが、もしこれを読んでいる初心者ドライバーがいたら、ぜひ意識して日々の運転の経験を積んでもらいたいところだ。

令和2年12月16日 初出